園長日記 第19回 遊びの発達①<小さな冒険家>
園長日記 第19回 遊びの発達 ① <小さな冒険家>
今年度は、0歳児クラスがとても賑やかです。一般枠に加えて、在園児の弟さんや妹さんがたくさん入園してくださっています。とても嬉しく思います。
私は、宮崎学園高等学校にある学園本部と行き来することが多くあります。その行き来で楽しみにしていることが、3歳未満児さんの遊んでいる姿をそーっと見ることです。遊びに没頭している姿が多く見られ、様々な玩具やお庭で楽しそうに遊んでいます。「あれ? 遊びが変わってる!」と思うことが度々あります。
今回は、0歳児クラスの遊びをご紹介します。
<感覚遊び>
0歳児は、感覚を使った遊びを楽しみます。この時期は、肌触り、手触り、リズムに合わせて心地よいという体験が大事になります。同じリズムで揺らしてもらったり、手遊びを模倣したり、粘土やどろんこ遊びをしたり、紙をびりびりに破いたり、物を口に入れてこれは何かなーと口で確かめます。まずは、見てみる、触れてみる、やってもらうことが大好きな時期が感覚遊びの時期です。
<探索遊び>
感覚遊びの時期を経て、1歳前後になると、体の使い方が上手になってきます。一人で歩けるようになると行動範囲がぐーんと広がります。「何かなー」と思ったところに自分で行けるようになりますので、子ども達の世界は大きく広がります。ボールを転がしてどこに行くかを見届けたり、上から物を落として落ちる様子を見たり、紐を引っ張って手繰り寄せてみたり、音の出るおもちゃを押したり、高いところからジャンプしようとしたり、等々小さな冒険家がお部屋にいっぱいになります。
現在の0歳児さんのお部屋は小さな冒険家がいっぱいです。小さな冒険家の冒険を支えるのは、先生方との愛着です。「この先生と一緒に遊びたいなー」、「失敗しても大丈夫だよ」を支えにしてたくさんの冒険が始まっています。
これからも、先生方は子ども達を愛情いっぱいで受け止め、小さな冒険家の皆さんと一緒に、日々の冒険を楽しまれていくことと思います。いよいよ、次のステージであるごっこ遊びが始まります。ご家庭の様子が園で再現される楽しい遊びですよ。お人形のお世話遊び、美味しそうな食事づくり、おたんじょう会等々、1歳児クラスの遊びは次回紹介しますね。
2025.1.20
園長 山下 恵子