園長日記

園長日記 第19回 遊びの発達①<小さな冒険家>

投稿日:2025年1月20日 / Category:お知らせ・最新情報

園長日記 第19回 遊びの発達 ① <小さな冒険家>

 

 今年度は、0歳児クラスがとても賑やかです。一般枠に加えて、在園児の弟さんや妹さんがたくさん入園してくださっています。とても嬉しく思います。

 私は、宮崎学園高等学校にある学園本部と行き来することが多くあります。その行き来で楽しみにしていることが、3歳未満児さんの遊んでいる姿をそーっと見ることです。遊びに没頭している姿が多く見られ、様々な玩具やお庭で楽しそうに遊んでいます。「あれ? 遊びが変わってる!」と思うことが度々あります。

今回は、0歳児クラスの遊びをご紹介します。

 

<感覚遊び>

 0歳児は、感覚を使った遊びを楽しみます。この時期は、肌触り、手触り、リズムに合わせて心地よいという体験が大事になります。同じリズムで揺らしてもらったり、手遊びを模倣したり、粘土やどろんこ遊びをしたり、紙をびりびりに破いたり、物を口に入れてこれは何かなーと口で確かめます。まずは、見てみる、触れてみる、やってもらうことが大好きな時期が感覚遊びの時期です。

 

<探索遊び>

感覚遊びの時期を経て、1歳前後になると、体の使い方が上手になってきます。一人で歩けるようになると行動範囲がぐーんと広がります。「何かなー」と思ったところに自分で行けるようになりますので、子ども達の世界は大きく広がります。ボールを転がしてどこに行くかを見届けたり、上から物を落として落ちる様子を見たり、紐を引っ張って手繰り寄せてみたり、音の出るおもちゃを押したり、高いところからジャンプしようとしたり、等々小さな冒険家がお部屋にいっぱいになります。

現在の0歳児さんのお部屋は小さな冒険家がいっぱいです。小さな冒険家の冒険を支えるのは、先生方との愛着です。「この先生と一緒に遊びたいなー」、「失敗しても大丈夫だよ」を支えにしてたくさんの冒険が始まっています。

 

これからも、先生方は子ども達を愛情いっぱいで受け止め、小さな冒険家の皆さんと一緒に、日々の冒険を楽しまれていくことと思います。いよいよ、次のステージであるごっこ遊びが始まります。ご家庭の様子が園で再現される楽しい遊びですよ。お人形のお世話遊び、美味しそうな食事づくり、おたんじょう会等々、1歳児クラスの遊びは次回紹介しますね。

 

2025.1.20

                                園長    山下 恵子

 

 

 

園長日記 第19回 遊びの発達①

園長日記 第18回 ソニー教育財団 2024年度教育助成論文 奨励園採択

投稿日:2025年1月17日 / Category:お知らせ・最新情報

園長日記 第18回 ソニー教育財団 2024年度教育助成論文 

2024年度 ソニー幼児教育支援プログラム奨励園 選定

 

 本園の実践研究論文  「『なんで?ふしぎ!だいはっけん‼』~五感で感じ、表現する実体験のなかで~」 が2024年度 ソニー幼児教育支援プログラム奨励園に選定されました。宮崎県内では、本園のみの選定です。

 本論文は、子どもたちに「科学する心」を育むことを目指した実践研究です。子どもたちが自然とのかかわりの中で、さまざまな発見をしていく様子が見事に描かれています。

 「科学する心」の取組は、園全体での取り組みですが、今回の実践研究では、新名里美先生、木脇孝子先生にご執筆いただきました。ありがとうございました。

 先生方の保育に対する熱心な取り組みに加え、保護者の皆さまの深いご理解がありました。改めて関係の皆さまに心からのお礼を申し上げます。

 本園は、これからも子どもたち一人ひとりを尊重する子ども主体の教育・保育をめざして、教育研究を続けて参ります。

 

 

園長日記 第18回 ソニー教育財団 2024年度教育助成論文 奨励園選定

 

2024年度 ソニー幼児教育支援プログラム応募論文

 

「なんで?ふしぎ!だいはっけん‼」

~五感で感じ、表現する実体験のなかで~

学校法人宮崎学園

幼保連携型認定こども園宮崎学園短期大学附属みどり幼稚園

 

本園では、令和4年度より一人ひとりの子どもを尊重する子ども主体の幼児教育・保育に取り組み、子どもの姿から子ども理解を深めることを目指し、子どもたちが興味・関心を寄せる事柄を共に感じることを大切にした教育・保育に取り組んでいます。

そのような保育を実現するための一つが、本園全体を通して取り組んでいる「みどりプロジェクト」です。「みどりプロジェクト」では、“四季のうつろい”を0歳児から5歳児までの共通テーマとし、子どもたちと共に感じて味わうことを大事にしてきました。その際に、目の前にいる子どもの姿に応じて無理なく、連続的な実践につながっていくことの重要性を感じながら「子どもと体験・経験できると嬉しいこと」を子どもの声や表情、子ども同士の関わりを踏まえて計画し、実践しています。特に、四季のうつろいを五感で感じる豊かな自然体験、五感で表現する体験等を子どもの興味・関心が遊びとして連続していくように展開し、子どもたちの「問い」から保育を出発しています。

本園では、「科学する心」とは、遊びの連続性の中で「なんで?」という問いから始まるものであり、五感を使った実体験を通して子どもと保育者との信頼関係や対話から芽生え、分野横断的な発展可能性を持ち、挑戦する心へとつながる生きる根っこを育む心であると考えています。今回の論文では、(1)生き物との出会いと関わり、(2)自然に親しみ、心が動く、(3)身近な素材に触れ、性質の変化を楽しむという3点から本園の子どもたちに芽生え、育まれた「科学する心」について考察しました。

(応募論文より一部抜粋)

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