激動そして変動の昭和、平成の二代の中にあって、幾多の人材を輩出し、今なお輝き発展している学校法人 宮崎学園は、平成２９年１０月１２日、創立７８周年を迎えました。
今年もまた、学校法人宮崎学園の沿革史等を拝見しますと、同学園は宮崎女子商業学院・同高等裁縫女学校として、昭和１４年に宮崎市大工町に大坪資秀初代理事長先生によって設立されています。大先輩の方々が学舎において、幾多の困難に遭遇しながらもこれらを一つ一つ克服され、建学の精神「礼節・勤労」の下、生徒たちの志を真に磨く教育をひたすら続けてこられたことと思います。
歴代校長先生を始め教職員お一人お一人の教育への熱き想いが脈々と受け継がれ、知・徳・体の調和のとれた人材の育成に誠心誠意取り組まれたからこそ、本学園の発展があったものと思います。将に、教育に対する大切なものをしっかりと継承しながら、時代の変化に伴う様々な課題やニーズに的確に対応してこられたことと思います。
併せて、みどり幼稚園の沿革史に目をやりますと、昭和３５年２月、「宮崎みどり幼稚園」として創立され、今年で５8年目を迎え、これまで５,５００余名の卒園生を送り出してきております。昭和４０年に宮崎女子短期大学（保育科）が創立されたことに伴い、同年「宮崎女子短期大学附属みどり幼稚園」と改称しています。平成２０年宮崎女子短期大学が男女共学となり、宮崎学園短期大学に改称されたことに伴い、同年「宮崎学園短期大学附属みどり幼稚園」と改称しています。ご承知のように、昨年度、本園は幼稚園の機能と保育所の機能を併せ持つ幼保連携型認定こども園になりました。同こども園としては、今年、２年目を迎えております。
このように、本園の名称変更はありましたが、本園は、創立以来、建学の精神（礼節・勤労）と保育目標（しつけの教育と生活指導の重視・和の教育の推進・感謝の気持ちの育成）の下に営々と伝統が築かれてきました。この精神と目標は教育の目的を達成する過程において常に新しい課題であり、保護者の本園教育に対する期待や願いに応えるものでもあります。本園では、建学の精神と本園の保育目標を幼稚園教育の基本理念としているところです。
本園の創立記念式では、まず、保育園部０・１・２歳児を対象にランチルームにて紙芝居風の絵を使って、昔の園舎・今の園舎、園庭の遊具の変化、現在の保育の様子などの話をしました。次に幼稚園部３・４・５歳児を対象にホールにて園長の話並びにプレゼンテーションでの説明等をしたところです。園長の話では、昭和の前半、困難な時代に宮崎学園を設立され、建学の精神「礼節・勤労」の下、女子教育に情熱を傾注された大坪資秀先生のご功績のことや宮崎学園の歴史及び主な施設、みどり幼稚園の歴史、歴代園長先生等の紹介、みどり幼稚園の現在の教職員、みどり幼稚園の特色ある教育及び行事などの紹介をスライドにて行ったところです。
更にみどり幼稚園の歴史に目をやりますと、開園当初、園舎は宮崎女子高等学校旧西校舎の南側３教室が充てられています。開園式は、新装なったばかりの高校円形校舎の５階ホールで行われたとのことです。（「宮崎学園沿革」より）
本園は、開園当初も、現在でも宮崎学園系列の大学、短大、中学校・高等学校・清武みどり幼稚園とのかかわりの深さを見逃すことはできません。
園長の話の後半では、スライドに示した保育目標の合い言葉「きまりよく」「なかよく」「ありがとう」を全園児で読み上げました。子どもたちは、今日のこの創立記念式の中で、子どもなりに何かを掴んでくれたのではないかと思っている次第です。
私共教職員は、日々質の高い教育・保育に一丸となって取り組むとともに積極的に子育て支援等に努め、保護者や地域に開かれた幼稚園づくりを推進し、地域における幼児期の教育のセンター的役割を果たして参りたいと思います。
前述のとおり、本年は、幼保連携型認定こども園です。私共は、大先輩が営々と築いてこられた輝かしい歴史と伝統をしっかり継承し、ブランドとしての幼稚園に一層の磨きをかけるとともに、0歳から小学校就学前までの一貫した質の高い教育・保育を力強く展開して参ります。今日は将に、新たな一歩を踏み出していかなければならない日だと考えています。
保護者並びに地域の皆様方、関係の皆様には、今後とも、幼保連携型認定こども園宮崎学園短期大学附属みどり幼稚園へのご指導・ご鞭撻を賜りますようよろしくお願いいたします。
ぱんだ・うさぎ・ちゅうりっぷ組の子ども達対象の創立記念式 ランチルームにて
年少・年中・年長組の子ども達対象の創立記念式 ホールにて
最後に園歌斉唱
