「お店屋さんごっこ」(ちゅうりっぷ組・2歳児~年長組)「園長日記」
「いらっしゃいませ。美味しいオムレツありますよ。」「キャラクターパンはいかがですか。いらっしゃい。」「どうぞ。指人形いかがですか。」「綺麗なバッグはいかがですか。いらっしゃい。」と即席お店屋さんの威勢のいい甲高い声。
「パクパク人形買ったよ。やったあ。」「オセロ遊び買ったよ。よかった。」「めがね買ったよ。」とお目当ての品物を手にし、大喜びの子どもたち。
午前10時20分に始まった本園恒例の特色ある行事の一つ「お店屋さんごっこ」の時間。この日を待ちに待っていた子どもたちの黄色い声が2階ホールいっぱいに響きました。品物のジャンルを問わず繁盛しているお店屋さん。すごい人、人、人。目的の品物に一直線に進む子どもたち。やっと手にし、喜び溢れる子どもの顔。朝方、「園長先生、今日は、『お店屋さんごっこ』があるよ。ヤッター!」と喜びを体全体で表しながら、保育室へ向かった子どもたち。子ども達をお送りいただいた保護者の方々からも「お店屋さんごっこ」のことで話題になっていました。
今日は、ちゅうりっぷ組の子ども達も、年長組のリードの下パクパク人形を売ったり、「いぬやさん」、帽子、バッグ、カレンダー、アクセサリー売り場で買い物を選定したりするなど笑顔が弾けていました。
子どもたちの夢や希望、楽しさが満ち溢れ、本当に有意義な時間となりました。私は、ホールに陳列された食べ物類、遊び道具、おもちゃ類、アクセサリー類等を見て、「見た目にも本物。色彩豊かで、買い手の衝動買いを促すような品物だなあ。」と思うと同時に「日常、家庭にある身近な素材や廃材から、こんなすばらしい物が作れるなんて。」と感心した次第です。これまで、何日もクラス担任を始め関係の先生方が廃材等の材料集めから製作活動、「お店屋さんごっこ」の細案に沿った運営面の準備等、苦労があったことと推察した次第です。
スーパー・デパートに行けば、買い手の心を揺さぶる価値ある綺麗な商品が所狭しと陳列され、買いたい気持ちになります。こんな本物の商品にかわって廃材等を有効活用した手作りの「お店屋さんごっこ」は、幼児期の子どもの発達に合っていて、周囲までも楽しくなります。
今宵は、ご家庭で、子どもたちが買ってきた品物や「お店屋さんごっこ」での役割等の話題で花が咲くことでしょう。