園長日記 第6回 自然の恵み②<梅体験>
園長日記 第6回 自然の恵み②<梅体験>
安井息軒記念館よりお声掛けいただき、令和4年度より梅ちぎり体験が始まりました。一見葉っぱに見える中に梅がたわわに実を付けています。高い部分の梅は先生方が、ながーい器具を使って落とし、子どもたちは大喜びで収穫していました。園に持ち帰った10Kg の梅を技術員の先生方に手伝っていただき、綺麗にあらい、次の日のへた取りに備えました。
初の調理実習こと梅のへた取り体験では、エプロン、三角巾を身に付けました。昨年の反省から、今年度は保護者の皆さまにお手伝いをお願いしましたところ20名近いお母さま方が来てくださいました。ありがとうございました。みんなで、爪楊枝を使ってへた取りをしましたが、力の加減が難しく、ぽきぽきと爪楊枝が折れて苦労しました。頑張って各クラス5Kgのへた取りを終えました。子どもたちの表情は真剣そのものでした。匂いをかいだり、手の平の上で回したり、梅をじっくり観察している子どもたちでした。
次に登場したのが、計りです。昨年度の梅の活動で心残りが二つありました。一つは、計量し量への関心を持たせてあげられなかった事、もう一つは、梅ジュース用の氷砂糖を口に含ませてあげられなかった事です。多分、お塩だと思ってジュース用の瓶に詰めたのではないかと思いました。この2点を今年は経験させてあげたいと思っていました。
デジタルではないはかりを見つけるのに苦労しましたが、学園内の高等学校から針のついたはかりをお借りすることができました。子どもたちは、目の前でジッパーに1Kgを入れ、それを計測する経験ができました。きっと何かにのせた!という記憶は残るのではないかと思います。
さて、梅は、ジュース用と梅干用に分けました。ジュース用は、砂糖の浸透率を高めるために冷凍保存することにしました。
そして、先日はいよいよ、瓶に氷砂糖と梅を詰める日でした。瓶詰めの前に、子どもたちは一個ずつ氷砂糖を口に含みました。「どんな味がする?」と聞くと「メロンとりんご味」「普通のお砂糖?」「しょっぱい」等々、初の味をどう表現するかと考えた子どもたちでした。殆どの子どもたちが、氷砂糖を初めて食べたようでした。その後が大変です。瓶を見ながら「食べていい? ちょっとだけなめていい?」と連発していました。この反応は、昨年度との大きな違いです。今年は、「これは甘いに違いない!」と予測したようです。
また、年中さんが観察にやってきましたので、年中さんも完成を楽しみにしていると思います。
いよいよ、日々の観察が始まります。いつ梅ジュースになり、梅干しになるのか楽しみの日々がスタートしました。
子どもたちに素晴らしい体験をプレゼントしてくださった安井息軒記念館、そして、お手伝いいただきました保護者の皆さまにも心からのお礼申し上げます。