第2回の「科学の芽（その１）」でご紹介しましたが、こどもたちは花殻を使った色水遊びにとても興味を持っています。年長児の遊ぶ姿を見ていた年中児が、「今日はぼくたち、私たち！」とテーブルに集まってきました。用意された八重桜の花殻を浮かべたり、すりすりしたり、まぜまぜしている内にお花パーティーのような遊びの光景が広がりました。お茶碗やすり鉢に花殻を入れ、ぐるぐる、すりすり、まるでホームパーティーさながらの雰囲気に色水遊びが豊かになっていく瞬間を感じました。異年齢のこどもたちの遊びを見ながら、「次はこれをして遊ぼう！」と考えているのだと思いました。

さて、ペットボトルに入れた薄いピンクの色水に、用意された酢を入れると、鮮やかな赤へと変化した瞬間がありました。「ワー色が変わった！！」「紫色が赤色になった！」「ジュースみたい」と色の変化を大きな感動と共に感じとっていました。

さあ、年中さんにとっての、この不思議な体験は、どのような探索へとつながっていくのでしょうか。楽しみです。

年長児は、園児バスに乗り、園外保育に出かけました。「自然のいろ」をテーマに、春の花々を見て豊かな感性を育むとともに、花々の観察を通して、植物への興味・関心が持てるようになることをめざしました。

「この花、幼稚園にあるよ」「花が四角いねー(あじさいの花)」「あれ、レモンの匂いがする(レモンの木)」「あじさいはなんで色が違うの？」「これ何のお花？」「胡蝶蘭はお花がいっぱいついてるのに折れないの？」「芝生はちくちくする所と柔らかい所があるよ。短いとチクチクすのかなー」との会話をしていました。

緑の芝生のジュータンの上をくるくると転がりながら歓声をあげていました。自然の中で伸び伸びとすごした年長児でした。園に戻ると、フローランテ宮崎にあったお花と同じ花を見つけ、「あったあった」と大発見でした。明日は図鑑でお花の名前調べのようです。年長児はこの体験をどのように発展していくのでしょうか。